似顔絵のオルガティオ(ジョヤとオーロラの城)

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ジョヤとオーロラの城 その5

夜光虫は夜光ってきれいだからね。


でも夜はお母さんにしかられるだろ?


うんきのうもお母さんにしかられたんだ。


ぼくはほんとはずっとここにいたいのに。


老婆はいいました。


虫たちがそんなに好きなら


もっと虫たちと一緒に遊べる魔法をかけてあげよう。


わたしは人を妖精に変える魔法を使えるんだよ。


お前に魔法をかけてあげよう。


妖精になれば虫や動物と


話ができるようにもなれるんだ。


魔法は三時になれば自然と解けて


人間に戻れるようになっている。


どうだい一度かけてやろう。


ジョヤは魔法をかけてもらうことにしました。




老婆は杖の底でトントンと二回地面をたたきました。


するとみるみるジョヤの体は小さくなり


背中からは蝶のような羽が生えてきました。


手に持った枝は魔法のスティックに変わっていたのです。


ジョヤは虫たちとお話をしたり


一緒に空を飛んだり楽しくて仕方ありません。


三時になるとみるみる体は大きくなり人間に戻りました。


老婆はいいました。


もう一回妖精になりたければ


今度は私の杖を持って自分で二回地面をたたきなさい。


ジョヤは迷わず老婆から杖を受け取りました。


トントン。


するとジョヤはさっきのように


みるみる体が小さくなり妖精の姿に戻りました。


そしてなんとドルチェは蜜蜂になってしまいました。


ななんだこりゃ!


ドルチェはびっくりしてブンブン飛び回りました。


すると老婆は突然笑い出しました。


ヒッヒッヒッ


やっとワシの身代わりができた。


これで大好きなハエやバッタをたべられるケロ。


老婆の口から白い煙が出たかとおもうと


みるみる縮んでがまがえるへと変わりました。


カエルは川に飛び込み何処かへ消えてしまいました。


ジョヤはもう一度杖で地面をたたきました。


しかし何も起こりません。


しまった、もとにもどれなくなってしまった。


ジョヤはとてもこうかいしました。


急いで家に帰った頃には夕方になってしまいました。


ジョヤを探してお父さんとお母さんは畑をあるきまわっています。


ジョヤは叫びました。


でも妖精になったジョヤは


お父さんとお母さんには見えません声も聞こえません。


ドルチェはブンブン飛び回りました。


お母さんは心配で泣いています。


ジョヤはもしかしたら人さらいにでも


どこかに連れさらわれたのかもしれない、


もしそうだとしたら…


村人たちもみんな集まり


探し回りましたがジョヤは見つかりませんでした。


ジョヤはガックリしてどうしていいか分かりませんでした。


心の中が痛みました。


お母さんの言うことを聞いていればと


何度も思いました。


落ち込んでいたジョヤに蝶たちがささやきました。


虎猫のヨシヤならもとにもどる方法を


知っているかも知れないよ。


ドルチェもいいました。


アイツは物知りで有名だからなぁ


でも最近は全くみかけねぇけどなぁ。


蝶たちはいいました。


僕らはヨシヤのかくれがを知ってるよ


ヨシヤは他の猫たちと違って



僕らを追いかけ回したりしないんだ。


ドルチェはしょんぼりしながらいいました。


そりゃあ猫の習性だから仕方ないだろ。


今となってはそんなこともできないけどな、


でも悪かったよ。


蝶たちはヨシヤのかくれがを案内してくれました。


ヨシヤは親切に教えてくれようとしましたが


ヨシヤでも方法が分かりません。


そうだわたしは猫らしくない猫なんで


こうして蝶からも好かれるが


猫の天敵である犬たちとも仲良く交流させてもらってましてね。


そこでおそらくだが


マイラと言う名の犬が昔妖精をみたことがあると


自慢げに話していたことがある。


その犬なら何か手掛かりを知っているかも知れない。


一度あってみてはどうだね。


ジョヤたちはヨシヤに案内されてマイラに会いに行きました。


マイラはとても鼻が高くて


紳士的な雰囲気をもつ犬でした。


マイラはジョヤの話を聞いて


少しまをおいてから話し出しました。


北のほうにイバラの道を越えると


オーロラの城があると聞いたことがある。


わたしはその近くで妖精をみたことがある。


そう言いました。


やがて夏が終わり秋になりました。


草木が枯れはじめ冬ももうまじかです。


ジョヤたちはマイラの話を手掛かりに北の方へと向かいました。


蜂たちが言いました。


冬でも甘い香りがする井原の原がある


そこは妖精たちの力で冬でも春のように暖かいんだ。


その先は深い絶壁になっているんだ。


ジョヤたちは更に北に向かいました。


ジョヤたちは妖精の力のおかげか


不思議と何日も休まず旅をつづけることができました。


気付けば秋も終わり冬の始まりです。


それから何日か北に向かって旅を続けると


イバラの森が表れました。


甘い蜜の香が漂っています。


蜂たちがせわしなく働き


蝶たちは楽しそうに舞っています。


ドルチェはおどろいて言いました。


アイツらが言ってたとおり


本当に冬なのにこのへんはまるで春のようにあたたかいな!


するとキラキラ光りながら妖精たちがあらわれました


妖精たちは言いました。


私たちはオルガティオの国の


風の流れや水の流れを調整して自然を管理しているのです。


そして妖精達がスティックを右に振ると


川の流れが早くなり


スティックを左に振ると風が緩やかに流れました。


そしてスティックで地面を二回たたくと


見たこともないぐらいきれいな月の粉雪が


一面に舞いました。


妖精の一人がジョヤに言いました


君のことは蝶達からきいていたよ。


きみは虫や動物たちの人気者だね。


もう一人の妖精もいいました。


君ならすばらしい妖精になれそうだ。


うんそうだ、このまま妖精として


僕たちと自然を守っていかないかい?


ジョヤは少し考えてからいいました。


でも僕が妖精のままだったら


僕のお父さんとお母さんがとても悲しむし


人間に戻ってお母さんにぼくは謝らなくてはいけないんだ。


すると妖精達はいいました。


僕たちと違ってきみは元々



人間でお父さんとお母さんもいるんだね。


きみは本当に素晴らしいこだ、


このイバラの道を更に北にすすむとオーロラの城があります。


そこにはオーロラの女王様がいらっしゃいます。


女王様なら君にかけられた魔法も解いてくれるでしょう。


しかしオーロラの城に行くには


妖精だけが知っているイバラの抜け道を通り、


秘密の釣り橋を通らないといけないんだ。


僕たちがそこまで案内しよう。


しばらく行くと大きなオーロラの城がイバラの間から見えました。


近付くにつれて今まで見たこともないとても大きな


細長い煙突のようなたてものが見えます。


そして釣り橋の入口まで来ると妖精たちとお別れです。


じゃあジョヤ君頑張ってください。


オーロラの城に着いたら門番たちに


わたしは新米の妖精で


イバラの蜂蜜を女王様にとどけに参りましたと言いなさい。


中に入ったら女王様に


この蜂蜜の入った小瓶とこの手紙を渡しなさい。


そう言うと二つに折って手紙をジョヤに渡しました。


城の中に入ると門番の一人が


女王様のところまで案内してくれました。


まもなくすると女王様が表れました。


とてもきれいな人で頭には大きな冠をがぶり


まわりには虹色のオーラがキラキラ輝いています。


女王様は手紙を読むと言いました。


あなたはいろんな人に助けられたからこそ


ここに来ることができたのです。


そのことを決して忘れてはいけませんよ。


女王様ぼくはどうすればもとにもどれるんですか?


女王様は言いました。


この城の東にそびえる燈の頂上に


二つの頭をもつ竜が守護神として住み着いています。


その竜はどんなねがいごとも百年ごとに2つだけ


叶えることができるのです。


そこまであなたちの力だけで行きなさい。


そして竜に願うのです。


ジョヤたちは燈を見上げました。


燈は天まで続くかのようにそびえたっています。


ドルチェが言いました。


こんな高いのを俺たちがのぼりきれるかなぁ。


なんだか寒くなってきたし頂上につくまでに凍え死んじまうぞ。


ジョヤは言いました。


ここまできたんだからやってみるしかないよ。


どっちみちこの方法しかないんだから!


二人は塔をのぼりだしました。


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