似顔絵のオルガティオ(ジョヤとオーロラの城)

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ジョヤとオーロラの城 その6(完)

それから半日がすぎたころ、

二人はへとへとになっていました。

しかしまだ半分ほどしかきていません。

夕日は沈み寒さも勢いをましてきました。

その時ジョヤたちの頭上に雹がふってきたのです。

二人はにげるばしょもなければ

動くこともできません。

ジョヤはその時言いました。

ドルチェに雹が一粒でも当たれば

ひとたまりもないぞ!

ドルチェ!僕のポケットの中に隠れるんだ!

そう言った瞬間ドルチェに雹がぶつかってしまったのです。

いてっ!ドルチェは叫びました。

ドルチェの小さな羽がおれてしまいました。

ジョヤはドルチェの上にかぶさり

雹が通り過ぎるのを待ちました。

しばらくすると雹は何ごともなかっように

通り過ぎました。

ドルチェは悲しそうに言いました。

おいらはもうダメだ。

これじゃあ足手まといになる。

おいてってくれ。

ジョヤはなにもいわずドルチェを両手の平で

大事そうに包み込み

螺旋階段を上のほうへと登って行きました。

そしてあと半日がすぎたころ

ようやく頂上に登り詰めたのです。

すると二つの頭をもつ竜がそこにいました。

竜は言いました

私たちの名はマーサとカーサ

百年に二つだけ私たちは願いを叶えることができます。

私たちが前に願いを叶えたのは

152年と3ヶ月と10日前、

あなたちの願いを二つだけ叶えましょう。

ドルチェは死にそうな声でいいました。

おいらは元の猫に戻ってもおれた羽は元には戻らない。

前のように木登りしたり

塀から飛び下りたりできないんだ。

だから蜂のままで竜には羽だけを治すように

たのんでくれ。「そうなのです。」

叶えられる願いは二つだけ、

ジョヤとドルチェがもとどおりに戻っても

羽は治りません。

ドルチェはジョヤだけをもとどおりにして

ドルチェは蜂のままで

羽だけをなおすようにと言っているのです。

ジョヤは言いました。

マーサさんカーサさん今から願いごとを言います。

僕の親友のドルチェは今大変な怪我をしています。

さっきの雹で羽がおれたのです。

それを治してやってください。

竜は虹色のオーロラを口から吹き付けました。

するとあらふしぎ、

ドルチェの羽がみるみる直り元の元気なすがたに戻りました。

そして次の願いは…

ジョヤは言いました。

ドルチェを元の猫のすがたにもどしてやってください。

竜はドルチェに虹色のオーロラを吹き付けました。

するとあらふしぎドルチェは元の猫の姿に戻りました。

ドルチェは言いました。

ジョヤこんなことをしたらジョヤは人間に戻れないんだよ!

ジョヤは言いました。

ぼくは 妖精のままでも幸せだよ。

父さんの畑も月の粉雪を振りまいて

豊かな畑にすることが出来るかもしれないし、

妖精たちと一緒に村の自然を守って行けるんだから。

ドルチェは泣きながら言いました。

ジョヤぼくはむかし捨てられてみなしごの猫だったんだ。

でも君と出会えて本当に幸せになれた。

これからもずっといっしょだよ。

するとジョヤたちの上にオーロラが光り輝き

暖かい光が二人を包みました。

そしてオーロラの女王が表れました。

オーロラの女王がは言いました。

世の中には煩悩がうごめいています。

その煩悩こそが人に不幸をあたえるのです。

そして煩悩に打ち勝つには

あなたちのような深い愛が世界中に必要なのです。

あなたちのその愛のエネルギーが

人々を幸福へと導いてくれるのです。

するとジョヤのからだから無数の月色の光が溢れだし

世界中に飛んで行きました。

するとその光の一つ一つから鐘のような音が

響き出したのです。

そしてその音は108回を向かえた時、

金色の光がジョヤを包みました。

するとあらふしぎ

ジョヤは人間へともどっていたのです。

そしてしばらくすると太陽の光が東から登ってきました。

もうおわかりでしょう。

この日は元旦だったのです。

オーロラの女王は言いました。

どうやらあなたたちのおかげで

世界中の煩悩が一つ一つ癒され消えてくれたようです。

ただ煩悩は人間から必ずまた出てきます。

だから世界中の一人々の行いが大切なのです。

それから女王は天に手を上げると

南の空の方から大きな極楽鳥が飛んできました。

女王は言いました。

あなたたちの村にこの極楽鳥が送ってくれます。

いっこくもはやくあなたのお母さんとお父さんに

元気な顔を見せてあげなさい。

そう言うと女王は手に持っていた袋を渡しました。

これはいばらの妖精たちがジョヤのために

集めてくれた月の粉雪です、

持って帰りなさい。

ジョヤはそれを受け取りました。

極楽鳥は大きな丸太にブランコを下げて飛び上がりました。

ジョヤたちはそれにのってエターナ村へと帰って行きました。

エターナ村ではジョヤたちが

どうしても見つからなかったので

村は悲しい空気で静まり返っていました。

ジョヤのお父さんとお母さんは

村の中心にある女神像の前で

ひたすら祈りをささげていました。

ああ女神様ジョヤをぶじでお守りください、

私たちはどうなっても構いません。

一人息子のジョヤだけはお守りください。

二人は泣きながら祈りをささげていました。

するとその上から大きな極楽鳥が

飛んでくるではありませんか。

ごっ、ごくらくちょうだ!

極楽鳥は幸せを運んでくれると言うぞ!

もしやあれは!

お父さんみて!あれを!

お母さんは慌てて指を指しました。

そうです、

極楽鳥が下げているブランコに

ジョヤとドルチェは揺られながら

帰ってくるではありませんか!!

村の人達もいっせいに集まってきました。

お祭りの始まりです。

ジョヤはお父さんとお母さんに抱き付きました。

心配したのよ。でも無事でよかった。

ジョヤはお母さんに心からごめんなさいと謝りました。

ジョヤは持っていたいばらの妖精たちにもらった

袋をお父さんに渡しました。

お父さんはびっくりです。

これは伝説に聞いていた月の粉雪じゃないか!

なんてことだ!

これで畑の穀物も立派にそだってくれるぞ。

ジョヤありがとう!

村の人達も大喜びです。

それからと言うものジョヤたちの村は


活気に溢れ幸せが永遠に今でも続いているということです。

その時から大晦日には108回の鐘を

たたいて煩悩を追い払うと言う風習が出来たそうな、

それをジョヤの鐘(除夜の鐘)

と人々は言い伝えているのだそうです。

これでお話はお終いです。

おしまいおしまい


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ジョヤとオーロラの城 その5

夜光虫は夜光ってきれいだからね。


でも夜はお母さんにしかられるだろ?


うんきのうもお母さんにしかられたんだ。


ぼくはほんとはずっとここにいたいのに。


老婆はいいました。


虫たちがそんなに好きなら


もっと虫たちと一緒に遊べる魔法をかけてあげよう。


わたしは人を妖精に変える魔法を使えるんだよ。


お前に魔法をかけてあげよう。


妖精になれば虫や動物と


話ができるようにもなれるんだ。


魔法は三時になれば自然と解けて


人間に戻れるようになっている。


どうだい一度かけてやろう。


ジョヤは魔法をかけてもらうことにしました。




老婆は杖の底でトントンと二回地面をたたきました。


するとみるみるジョヤの体は小さくなり


背中からは蝶のような羽が生えてきました。


手に持った枝は魔法のスティックに変わっていたのです。


ジョヤは虫たちとお話をしたり


一緒に空を飛んだり楽しくて仕方ありません。


三時になるとみるみる体は大きくなり人間に戻りました。


老婆はいいました。


もう一回妖精になりたければ


今度は私の杖を持って自分で二回地面をたたきなさい。


ジョヤは迷わず老婆から杖を受け取りました。


トントン。


するとジョヤはさっきのように


みるみる体が小さくなり妖精の姿に戻りました。


そしてなんとドルチェは蜜蜂になってしまいました。


ななんだこりゃ!


ドルチェはびっくりしてブンブン飛び回りました。


すると老婆は突然笑い出しました。


ヒッヒッヒッ


やっとワシの身代わりができた。


これで大好きなハエやバッタをたべられるケロ。


老婆の口から白い煙が出たかとおもうと


みるみる縮んでがまがえるへと変わりました。


カエルは川に飛び込み何処かへ消えてしまいました。


ジョヤはもう一度杖で地面をたたきました。


しかし何も起こりません。


しまった、もとにもどれなくなってしまった。


ジョヤはとてもこうかいしました。


急いで家に帰った頃には夕方になってしまいました。


ジョヤを探してお父さんとお母さんは畑をあるきまわっています。


ジョヤは叫びました。


でも妖精になったジョヤは


お父さんとお母さんには見えません声も聞こえません。


ドルチェはブンブン飛び回りました。


お母さんは心配で泣いています。


ジョヤはもしかしたら人さらいにでも


どこかに連れさらわれたのかもしれない、


もしそうだとしたら…


村人たちもみんな集まり


探し回りましたがジョヤは見つかりませんでした。


ジョヤはガックリしてどうしていいか分かりませんでした。


心の中が痛みました。


お母さんの言うことを聞いていればと


何度も思いました。


落ち込んでいたジョヤに蝶たちがささやきました。


虎猫のヨシヤならもとにもどる方法を


知っているかも知れないよ。


ドルチェもいいました。


アイツは物知りで有名だからなぁ


でも最近は全くみかけねぇけどなぁ。


蝶たちはいいました。


僕らはヨシヤのかくれがを知ってるよ


ヨシヤは他の猫たちと違って



僕らを追いかけ回したりしないんだ。


ドルチェはしょんぼりしながらいいました。


そりゃあ猫の習性だから仕方ないだろ。


今となってはそんなこともできないけどな、


でも悪かったよ。


蝶たちはヨシヤのかくれがを案内してくれました。


ヨシヤは親切に教えてくれようとしましたが


ヨシヤでも方法が分かりません。


そうだわたしは猫らしくない猫なんで


こうして蝶からも好かれるが


猫の天敵である犬たちとも仲良く交流させてもらってましてね。


そこでおそらくだが


マイラと言う名の犬が昔妖精をみたことがあると


自慢げに話していたことがある。


その犬なら何か手掛かりを知っているかも知れない。


一度あってみてはどうだね。


ジョヤたちはヨシヤに案内されてマイラに会いに行きました。


マイラはとても鼻が高くて


紳士的な雰囲気をもつ犬でした。


マイラはジョヤの話を聞いて


少しまをおいてから話し出しました。


北のほうにイバラの道を越えると


オーロラの城があると聞いたことがある。


わたしはその近くで妖精をみたことがある。


そう言いました。


やがて夏が終わり秋になりました。


草木が枯れはじめ冬ももうまじかです。


ジョヤたちはマイラの話を手掛かりに北の方へと向かいました。


蜂たちが言いました。


冬でも甘い香りがする井原の原がある


そこは妖精たちの力で冬でも春のように暖かいんだ。


その先は深い絶壁になっているんだ。


ジョヤたちは更に北に向かいました。


ジョヤたちは妖精の力のおかげか


不思議と何日も休まず旅をつづけることができました。


気付けば秋も終わり冬の始まりです。


それから何日か北に向かって旅を続けると


イバラの森が表れました。


甘い蜜の香が漂っています。


蜂たちがせわしなく働き


蝶たちは楽しそうに舞っています。


ドルチェはおどろいて言いました。


アイツらが言ってたとおり


本当に冬なのにこのへんはまるで春のようにあたたかいな!


するとキラキラ光りながら妖精たちがあらわれました


妖精たちは言いました。


私たちはオルガティオの国の


風の流れや水の流れを調整して自然を管理しているのです。


そして妖精達がスティックを右に振ると


川の流れが早くなり


スティックを左に振ると風が緩やかに流れました。


そしてスティックで地面を二回たたくと


見たこともないぐらいきれいな月の粉雪が


一面に舞いました。


妖精の一人がジョヤに言いました


君のことは蝶達からきいていたよ。


きみは虫や動物たちの人気者だね。


もう一人の妖精もいいました。


君ならすばらしい妖精になれそうだ。


うんそうだ、このまま妖精として


僕たちと自然を守っていかないかい?


ジョヤは少し考えてからいいました。


でも僕が妖精のままだったら


僕のお父さんとお母さんがとても悲しむし


人間に戻ってお母さんにぼくは謝らなくてはいけないんだ。


すると妖精達はいいました。


僕たちと違ってきみは元々



人間でお父さんとお母さんもいるんだね。


きみは本当に素晴らしいこだ、


このイバラの道を更に北にすすむとオーロラの城があります。


そこにはオーロラの女王様がいらっしゃいます。


女王様なら君にかけられた魔法も解いてくれるでしょう。


しかしオーロラの城に行くには


妖精だけが知っているイバラの抜け道を通り、


秘密の釣り橋を通らないといけないんだ。


僕たちがそこまで案内しよう。


しばらく行くと大きなオーロラの城がイバラの間から見えました。


近付くにつれて今まで見たこともないとても大きな


細長い煙突のようなたてものが見えます。


そして釣り橋の入口まで来ると妖精たちとお別れです。


じゃあジョヤ君頑張ってください。


オーロラの城に着いたら門番たちに


わたしは新米の妖精で


イバラの蜂蜜を女王様にとどけに参りましたと言いなさい。


中に入ったら女王様に


この蜂蜜の入った小瓶とこの手紙を渡しなさい。


そう言うと二つに折って手紙をジョヤに渡しました。


城の中に入ると門番の一人が


女王様のところまで案内してくれました。


まもなくすると女王様が表れました。


とてもきれいな人で頭には大きな冠をがぶり


まわりには虹色のオーラがキラキラ輝いています。


女王様は手紙を読むと言いました。


あなたはいろんな人に助けられたからこそ


ここに来ることができたのです。


そのことを決して忘れてはいけませんよ。


女王様ぼくはどうすればもとにもどれるんですか?


女王様は言いました。


この城の東にそびえる燈の頂上に


二つの頭をもつ竜が守護神として住み着いています。


その竜はどんなねがいごとも百年ごとに2つだけ


叶えることができるのです。


そこまであなたちの力だけで行きなさい。


そして竜に願うのです。


ジョヤたちは燈を見上げました。


燈は天まで続くかのようにそびえたっています。


ドルチェが言いました。


こんな高いのを俺たちがのぼりきれるかなぁ。


なんだか寒くなってきたし頂上につくまでに凍え死んじまうぞ。


ジョヤは言いました。


ここまできたんだからやってみるしかないよ。


どっちみちこの方法しかないんだから!


二人は塔をのぼりだしました。


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